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コラム

2026/07/27

【神戸三宮でアルコール依存へのカウンセリング】やめたいのに飲んでしまう悪循環を認知行動療法で整理する

岡村 優希

執筆・監修者:

岡村優希(YUUKI OKAMURA)

こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター神戸三宮店です。

アルコール依存は、単なる「飲みすぎ」や「習慣」の問題ではありません。

それは、

・仕事上の信用を失う
・家族との関係が悪化する
・身体に深刻な影響が現れる
・問題が起きていると分かっていても飲んでしまう

という、生活全体に関わる問題です。

神戸・三宮周辺で、

「お酒をやめたいのに、何度も繰り返してしまう」
「家族から飲酒について注意されている」
「仕事帰りに飲むことが習慣になっている」
「自分が依存症なのか分からない」

と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、アルコール依存に対して認知行動療法の考え方をどのように活用するのか、特にリラプス・プリベンション(再発予防)の視点から解説します。

「やめたいのに飲む」という苦しさ

アルコール依存を改善しようとしている方の中には、

「本気でやめようと思っています」

と話される方が少なくありません。

しかし、気づいたときには、

・冷蔵庫からお酒を取り出している
・コンビニでお酒を買っている
・自宅に空き缶や空き瓶が増えている
・家族に隠れて飲んでいる

ということがあります。

そして翌朝には、

・強い後悔
・自己嫌悪
・家族への罪悪感
・仕事への不安

を抱えます。

それでも夕方や夜になると、再び飲みたくなる。

この繰り返しは、ご本人の心身だけでなく、ご家族との関係や仕事、経済状況にも大きな影響を及ぼします。

身体にも影響が現れることがあります

アルコール依存は、気持ちや意思だけの問題ではありません。

飲酒量や飲酒期間によっては、

・手の震え
・大量の汗
・眠れない
・動悸や吐き気
・足のしびれ
・感覚の鈍さ
・集中力の低下
・仕事上のミス

などが生じることがあります。

「今日は少しだけにしよう」

と考えていても、飲み始めると予定していた量を超えてしまうことがあります。

体調が悪化していても飲酒が続いてしまう場合、すでに意思の力だけではコントロールしにくい状態になっている可能性があります。

なお、長期間にわたって多量の飲酒を続けている方が、自己判断で急に断酒すると、強い離脱症状が現れることがあります。

手の震え、発汗、幻覚、けいれん、意識の混乱などがある場合には、カウンセリングだけで対応しようとせず、精神科・心療内科・依存症専門医療機関などへ早めにご相談ください。

深刻さに気づきにくいという特徴

依存の難しい点の一つは、ご本人が問題の深刻さを認めにくいことです。

たとえば、

・暴れていないから大丈夫
・仕事には行けている
・毎日飲んでいるわけではない
・本気を出せばいつでもやめられる
・周囲が大げさに言っているだけ

と考えることがあります。

しかし実際には、

・以前より飲酒量が増えている
・やめると約束しても再び飲んでいる
・飲酒量を少なく申告している
・家族に隠れて飲んでいる
・酒を飲むために予定を変えている
・二日酔いや飲酒によって仕事や家庭に影響が出ている

ということもあります。

気づいたときには、飲酒を自分でコントロールすることが難しくなっている場合があります。

アルコール依存への認知行動療法

リラプス・プリベンション(再発予防)とは

アルコールの問題を抱えている方の多くは、

・飲酒が良くないことを理解している
・家族に迷惑をかけたことを反省している
・飲んだ後には強く後悔している

それでも、再び飲んでしまいます。

そのため、「もっと反省する」「強い意志を持つ」といった働きかけだけでは、十分でないことがあります。

必要なのは、飲酒が繰り返される仕組みを整理し、再発につながる状況に具体的に介入することです。

① 飲酒が始まる「流れ」を可視化する

飲酒は、何の前触れもなく突然起きるとは限りません。

飲酒に至る前には、

・仕事や家事による疲労
・上司や家族とのトラブル
・孤独感や不安
・怒りや落ち込み
・給料日や休日
・飲酒している人からの誘い
・「今日くらいはいいだろう」という考え
・コンビニや飲食店に近づく行動

などが起きていることがあります。

カウンセリングでは、

「どのような状況で飲みたくなったのか」
「そのとき、何を考えていたのか」
「身体にはどのような反応があったのか」
「飲酒するまでに、どのような行動を取ったのか」

を細かく整理します。

重要なのは、「飲んだ」という結果だけを見るのではなく、飲酒に至るまでの流れを明らかにすることです。

流れが分かれば、途中で介入できる地点も見つけやすくなります。

② 飲酒を支えている考えを検証する

飲酒の背景には、

「今回は一杯だけで終われる」
「今日だけなら問題ない」
「お酒がなければ眠れない」
「飲まなければストレスに耐えられない」
「自分は依存症というほどではない」

といった考えが隠れていることがあります。

カウンセリングでは、こうした考えを頭ごなしに否定するのではなく、

・これまで本当に一杯だけで終われたか
・飲酒した結果、翌日に何が起きたか
・お酒以外の方法を試したことがあるか
・飲酒によって解決した問題と、増えた問題は何か

を現実に基づいて検証します。

目的は、ご本人を責めることではありません。

飲酒を正当化しやすくする考えに気づき、別の選択肢を持てるようにすることです。

③ 飲酒欲求に対処する「その場の技術」を準備する

飲酒欲求は、理屈だけで簡単に消えるものではありません。

そのため、飲みたくなったときに実行できる具体的な対処方法を準備します。

たとえば、

・飲酒欲求の強さと変化を記録する
・欲求のピークが過ぎるまで時間を置く
・飲みやすい時間帯に別の予定を入れる
・お酒を購入する店や道を避ける
・自宅にお酒を置かない
・家族や支援者に連絡する
・飲酒の誘いを断る言葉を練習する
・現金や決済手段の管理方法を見直す
・入浴、食事、運動など別の行動に置き換える

といった方法です。

単に「気をつける」のではなく、その場で実際に使える手段を複数用意することが大切です。

④ 一度の飲酒を連続飲酒につなげない

断酒や節酒に取り組む途中で、再び飲んでしまうことがあります。

この一時的な飲酒を「スリップ」と呼ぶことがあります。

問題になりやすいのは、その後に、

「また飲んでしまった」
「自分には無理だ」
「すべて台無しになった」
「もうどうでもいい」

と考え、連続飲酒につながることです。

カウンセリングでは、

・どのような状況で飲んだのか
・最初のきっかけは何だったのか
・どの時点で対処できなくなったのか
・準備していた方法が使えなかった理由は何か
・次回はどこを修正するか

を振り返ります。

飲んでしまった事実を責め続けるのではなく、再発予防のための分析材料として活用します。

一度のスリップを、長期間の連続飲酒につなげないことが重要です。

⑤ お酒を中心とした生活を再設計する

アルコール依存では、生活のさまざまな場面がお酒を中心に組み立てられていることがあります。

そのため、飲酒行動だけでなく、

・仕事帰りや夜の過ごし方
・休日の予定
・人間関係
・飲み会との付き合い方
・金銭管理
・睡眠習慣
・ストレスへの対処方法
・家族とのコミュニケーション

なども見直します。

お酒を取り除くだけでは、時間や気持ちに大きな空白が生まれることがあります。

その空白をどのように埋め、どのような生活をつくっていくのかまで考えることが、再発予防には欠かせません。

ご家族からの相談にも対応しています

アルコールの問題では、ご本人より先にご家族が限界を感じていることもあります。

・何度注意しても飲酒を繰り返す
・お酒を隠すと怒る
・飲酒の有無を毎日確認して疲れている
・仕事やお金の問題を家族が補っている
・本人が相談に行こうとしない
・どこまで支え、どこから距離を取ればよいか分からない

といったご相談です。

ご本人がすぐにカウンセリングを受けられない場合でも、ご家族だけで相談していただくことは可能です。

ご家族が本人の飲酒を完全にコントロールすることは困難ですが、家族としてできる対応、避けた方がよい対応、安全確保、医療機関への相談方法などを整理することはできます。

よくあるご質問

Q1.何度もやめようとして失敗しています。それでも相談できますか?

はい、ご相談いただけます。

繰り返している場合には、失敗するまでの流れに一定のパターンがある可能性があります。

「意思が弱かった」で終わらせず、飲酒に至る状況、考え、感情、行動を一緒に分解し、次の対策につなげます。

Q2.自分がアルコール依存かどうか分かりません。

診断は医療機関で行われますが、

・以前より飲酒量が増えている
・やめようとしても元に戻る
・予定していた量を超えてしまう
・飲酒を家族に隠している
・飲酒によって仕事や家庭に影響が出ている
・お酒を中心に予定を考えている

といったことがある場合、一度状況を整理する価値があります。

カウンセリングで現在の飲酒状況を整理したうえで、必要に応じて医療機関への相談をご提案する場合もあります。

Q3.家族だけでも相談できますか?

はい、可能です。

ご本人が相談を拒否している場合でも、ご家族の対応や負担、本人との距離の取り方などを整理できます。

ご本人を無理に説得する方法ではなく、ご家族が巻き込まれすぎないための環境づくりから考えることもあります。

Q4.通院しながらカウンセリングを受けられますか?

精神科、心療内科、依存症専門医療機関などに通院しながら、カウンセリングを受けることも可能です。

通院中の方には、基本的に主治医の同意を得たうえでのお申し込みをお願いしています。

薬の処方、診断、身体的な離脱症状への対応は医療機関の役割となります。カウンセリングでは、飲酒につながる考えや行動の整理、対処方法の練習、再発予防計画などを支援します。

Q5.完全に断酒するか決めていなくても相談できますか?

現在の飲酒状況や身体状態、これまでに起きた問題によって、必要な目標は異なります。

まずは、

・どの程度飲んでいるのか
・飲酒によって何が起きているのか
・どのような生活を取り戻したいのか

を整理します。

ただし、身体的な依存や健康上の危険が考えられる場合には、自己判断で節酒や断酒を進めず、医療機関への相談が必要です。

認知行動療法カウンセリングセンター神戸三宮店

認知行動療法カウンセリングセンター神戸三宮店では、認知行動療法(CBT)に基づき、現在の困りごとを維持している考え方や行動のパターンを整理します。

単に話を聞くだけではなく、

・飲酒に至るパターンの分析
・飲酒欲求への具体的な対処
・再発しやすい状況への準備
・生活習慣や環境の見直し
・スリップ後の立て直し
・ご家族への支援

など、日常生活で実践できる方法を一緒に検討します。

神戸市内・兵庫県内から通いやすい三宮エリアでの対面カウンセリングに加えて、オンラインでのご相談にも対応しています。

所在地

〒650-0011
兵庫県神戸市中央区下山手通2丁目12番6号
Jタワー神戸704号室

アクセス

・阪急神戸本線「神戸三宮駅」徒歩6分
・神戸市営地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前駅」徒歩7分
・神戸市営地下鉄西神・山手線「県庁前駅」徒歩8分
・JR「三ノ宮駅」徒歩8分
・JR・阪神「元町駅」徒歩8分

神戸三宮店WEBサイト

https://cbt-counseling.jp/office/kobesannomiya/

カウンセリング・事前無料相談のお申込みフォーム

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform

アルコール依存は、「やめると決意すること」だけでは改善が難しい場合があります。

飲酒が始まる構造を明らかにすること。
飲みたくなったときの具体的な手段を持つこと。
再発しにくい生活の仕組みをつくること。

これらを一つずつ進めていくことが大切です。

神戸・三宮でアルコール依存や飲酒問題へのカウンセリングをお探しの方、ご本人への対応に悩んでいるご家族の方は、認知行動療法カウンセリングセンター神戸三宮店へご相談ください。

この記事の執筆者・監修者

岡村 優希

代表

岡村優希YUUKI OKAMURA
資格
公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士
学会
日本認知療法・認知行動療法学会一般社団法人、日本認知・行動療法学会
広島県出身。 広島の私設相談室や医療機関で、うつ症状・不安症・強迫症などに苦しむ方々に認知行動療法を提供してきました。 その後、滋賀県の認知行動療法専門機関や医療機関で、さまざまな困りごとを抱える方々に対して認知行動療法の支援を行い、長浜市ひきこもり支援員としてひきこもり相談や滋賀県スクールカウンセラーとして児童思春期臨床にも携わりました。そして、2022年より株式会社CBTメンタルサポートの代表取締役として、認知行動療法の専門家養成やカウンセリングルームの運営を行っております。
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