【神戸三宮で】自発的に動くことが難しい方へのカウンセリング
―自分でも理由が分かりにくい「動けなさ」を整理するために―
こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター神戸三宮店です。
神戸三宮エリアでも、以下のようなご相談をいただくことがあります。
- 「言われたことはできるが、自分から動くことが難しい」
- 「何をすればよいのか分からず、止まってしまう」
- 「やろうとは思っているのに、なかなか行動に移せない」
- 「本人も困っているが、家族や職場からは“受け身”“主体性がない”と見られてしまう」
このような状態は、周囲からは「やる気の問題」「性格の問題」と理解されることもあります。
しかし実際には、そう単純ではありません。
発達特性、これまでの経験、判断のしづらさ、周囲との関係性など、
複数の要因が関係していることもあります。
また、ご本人の中でも、
「なぜ動けないのか自分でも分からない」
という状態になっていることも少なくありません。
本記事では、自発的に動くことが難しくなる背景と、認知行動療法による支援の考え方を整理します。
自発性がない状態とは何か
自発性が低い状態というと、「自分から何もしない人」というイメージで捉えられがちです。
ただ、実際のご相談では、もっと複雑です。
例えば、以下のような様子が見られることがあります。
- 判断を避けやすい
- 指示がないと動きにくい
- 行動の開始までに時間がかかる
- 何から始めればよいか分からない
- 自分の判断に自信が持てない
- 失敗を避けるために様子見が増える
ここで大切なのは、
これを単純に「怠け」「甘え」「意欲不足」と決めつけないことです。
表面的には同じように見えても、背景は一人ひとり異なります。
なぜ自発的に動けなくなるのか
① 発達特性による影響
自発性の低さには、発達特性が関係していることもあります。
例えば、以下のような特徴です。
■ 実行機能の課題
- 何から始めればよいか分からない
- 手順を立てるのが難しい
- 頭の中で段取りを組みにくい
→ この場合、「やらない」のではなく、始め方が分からず止まっていることがあります。
■ 判断の負荷の高さ
- 選択肢が複数あると決めにくい
- 優先順位をつけにくい
- 正解を探しすぎて決められない
→ 「どちらでもいい」「何でもいい」という反応につながることがあります。
■ 情報処理の負担
- 複数のことを同時に考えるのが難しい
- 指示を整理するだけで精一杯になる
- 行動する前に頭の中がいっぱいになる
→ 結果として、動き出す前に止まってしまうことがあります。
■ 見通しの立てにくさ
- どこまでやればよいか分からない
- 行動した先のイメージが持ちにくい
- 終わりが見えず、着手しづらい
→ 不確実さが高く感じられ、行動が抑えられることがあります。
これらは、性格の問題というよりも、
認知の仕組みや処理のしやすさに関わることがあります。
② これまでの経験の影響
過去に、
- 自分で判断して失敗した
- 厳しく指摘された
- 「勝手なことをするな」と言われた
- 頑張っても評価されなかった
といった経験が積み重なっている場合、
👉「自分から動くと失敗する」
👉「判断しない方が安全だ」
という学習が起きることがあります。
この場合、自発性の低さは、単なる消極性ではなく、
失敗や否定を避けるための行動パターンになっていることがあります。
③ 判断と責任が強く結びついている
自分で決めることに対して、
- 責任を負わなければならない
- 間違えたら自分のせいになる
- 評価されるのが怖い
という意味づけが強い場合、
「決めない」「待つ」という行動が選ばれやすくなります。
周囲から見ると受け身に見えても、本人の中では、
失敗を防ぐための慎重さとして働いていることもあります。
④ 周囲との関係性
自発性は、本人だけの問題として生じているとは限りません。
例えば、
- 家族や職場が常に指示を出している
- 周囲が先回りしてしまう
- 自分で考える前に答えが提示される
- 失敗しないように過剰に支えられている
といった環境では、
自分で考えたり決めたりする機会が少なくなります。
その結果として、自発的に動く力が使われにくくなることもあります。
「自分でも理由が分からない」ときに大切なこと
自発的に動けない方の中には、
- 自分がなぜ止まるのか分からない
- 怠けているだけなのか判断がつかない
- 発達特性なのか、気分の問題なのか分からない
- 頭では分かっているのに行動に移せない
と悩まれている方も多くいらっしゃいます。
このような場合、いきなり「頑張って動く」ことを目標にするよりも、
まずは何が行動を止めているのかを整理することが大切です。
神戸三宮店では、
「本人の努力不足かどうか」を判断するのではなく、
動きにくさの背景を丁寧に見立てることを重視しています。
認知行動療法による支援アプローチ
―状態や背景に応じて調整していきます―
当センターでは、自発性の低さに対して、
特定の方法を一律に当てはめるのではなく、
- 発達特性の影響
- 不安や失敗経験の影響
- 判断のしづらさ
- 周囲との関係性
- 生活や仕事の状況
などを整理したうえで、支援の方向性を検討します。
以下は、実際に用いることのあるアプローチの一例です。
① 判断を整理しやすい形にする(判断負荷が高い場合)
「自由に決めてください」と言われること自体が負担になる方もいます。
そのような場合には、
- 選択肢を絞る
- 比較しやすい形にする
- 判断基準を明確にする
といった関わりを行うことがあります。
ただし、これがすべての方に適しているわけではなく、
その方の状態に応じて調整します。
② 行動を小さく具体化する(何から始めればよいか分からない場合)
行動できない背景として、
- タスクが大きすぎる
- 曖昧で取りかかりにくい
- 最初の一歩が見えない
といった要因が考えられる場合には、
行動を小さく具体的にしていくことがあります。
例:
❌「書類をまとめる」
⭕「必要な紙を3枚机に出す」
ただし、細かくしすぎることで負担になる方もいるため、
ここも個別に調整が必要です。
③ 行動から整えていく(考え込みや停止が強い場合)
考えているうちに止まってしまう場合には、
👉 行動 → 結果 → 認識
という流れを前提に、行動から介入することがあります。
例えば、
- 1分だけ始める
- 1つだけ実行する
- 完成ではなく着手を目標にする
といった方法が役立つこともあります。
一方で、不安が強い場合や疲労が強い場合には、
別のアプローチが必要になることもあります。
④ できている行動を整理する(自信が持てない場合)
自分の判断や行動に自信が持てない方には、
どのような行動がすでにできているのかを整理し、
それを具体的に確認していく関わりを行うことがあります。
例えば、
- 抽象的に「頑張っている」と伝えるのではなく
- 実際に何ができたのかを整理する
という方法です。
例:
- 「自分で選んだ」
- 「途中まででも着手できた」
- 「相談して確認するという行動が取れた」
ただし、この評価の仕方が合わない方もいるため、
その方に合わせて支援の形を考えていきます。
⑤ 周囲の関わり方も含めて整理する(環境要因が関係する場合)
本人の努力だけでは動きにくさが変わりにくい場合、
周囲の関わり方が影響していることもあります。
そのため、
- すぐに答えを出しすぎていないか
- 先回りしすぎていないか
- 失敗を避ける関わりが強すぎないか
といった点も含めて整理することがあります。
ただし、支えを減らせばよいという単純な話ではなく、
その方に必要な支援とのバランスが重要です。
補足:必要に応じて整理の方法を広げることもあります
神戸三宮店では、
「動けない背景が自分でも分からない」という方に対して、
必要に応じて、考え方・行動・生活状況の整理を丁寧に行うことを重視しています。
また、状況によっては、
「カウンセリングの中で見立てを深めていくこと」が役立つ場合もあります。
重要なのは、
すぐに「本人の問題」と決めつけず、
なぜその状態が起きているのかを整理することです。
神戸三宮でのご相談の特徴
神戸三宮店では、
- 自分でも原因がよく分からない動きにくさ
- 発達特性を含めて整理したい悩み
- 仕事や日常生活の中での判断のしづらさ
- 「性格の問題なのか、別の要因なのか分からない」という悩み
といったご相談をいただくことがあります。
特に、
👉「やる気がないわけではないのに動けない」
👉「努力不足と言われるが、自分でも違和感がある」
という方に対して、
行動だけでなく、背景の整理から一緒に進めていく支援を行っています。
まとめ
自発的に動くことが難しい状態は、
- 意欲の問題としてだけでなく
- 発達特性
- 経験
- 判断のしづらさ
- 周囲との関係性
などを含めて捉えることが重要です。
そのうえで、
- 何が行動を止めているのかを整理する
- その方に合った支援方法を考える
- 小さな行動や判断のしやすさを整える
といった支援が役立つ場合があります。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 自分でも原因が分からないのですが、相談してもよいですか?
はい、可能です。原因がはっきりしていない段階でもご相談いただけます。まずは状態を整理するところから進めていきます。
Q2. 発達障害の診断がなくても相談できますか?
可能です。診断の有無にかかわらず、特性や困りごとに応じた整理と支援を行っています。
Q3. 家族や職場の立場から相談することもできますか?
可能です。本人への関わり方や、周囲として何ができるかを整理するご相談にも対応しています。
神戸三宮でカウンセリングをご検討の方へ
認知行動療法カウンセリングセンター神戸三宮店では、
自発性や行動のしづらさに関するご相談にも対応しております。
- 対面カウンセリング
- オンラインカウンセリング
どちらもご利用いただけます。
▼ご予約フォーム
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▼神戸三宮店WEBサイト
https://cbt-counseling.jp/office/kobesannomiya/


