認知行動療法カウンセリングセンター
お問い合わせ
お問い合わせ

Column

コラム

2026/10/19

京都で夫婦カウンセリングをお探しの方へ|話し合いが喧嘩になる夫婦への認知行動療法

岡村 優希

執筆・監修者:

岡村優希(YUUKI OKAMURA)

京都で夫婦カウンセリングをお探しの方へ。話し合うたびに喧嘩になる、夫婦の意見が対立するなどのお悩みに、認知行動療法ではどう対応するのか。初回面接や具体的な支援の進め方、京都・烏丸御池の相談室をご紹介します。

こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンターです。

「夫婦で話し合おうとしても、いつも喧嘩になってしまう」

「自分の気持ちを伝えたいだけなのに、相手から反論されてしまう」

「何度も同じことで揉めていて、もうどうすればよいかわからない」

「夫婦カウンセリングを受けたいけれど、二人で行っても言い争いになりそうで不安」

このようなお悩みはありませんか。

夫婦関係では、問題を解決しようとして話し合いを始めたにもかかわらず、かえって関係が悪くなってしまうことがあります。

どちらも自分の思いを伝えようとしているのに、相手にはうまく伝わらない。その結果、反論や批判が繰り返され、いつも同じような喧嘩になってしまうことがあります。

こうした場合、単に「冷静に話し合いましょう」「お互いに歩み寄りましょう」と伝えるだけでは、十分でないこともあります。

認知行動療法カウンセリングセンターでは、現在の困りごとや、日常生活で実際に起きているコミュニケーションを整理しながら、どのような関わり方ができるのかを一緒に検討していきます。

今回は、京都・四条烏丸・烏丸御池エリアで夫婦カウンセリングをお探しの方に向けて、話し合いが喧嘩になってしまう夫婦に対して、カウンセリングでは具体的に何をするのかをご紹介します。

1.なぜ夫婦で話し合おうとすると喧嘩になるのか?

例えば、妻が夫に家事の分担について相談したとします。

妻「もう少し家事を手伝ってほしいんだけど」

夫「俺だって仕事で疲れているんだよ」

妻「私だって働いているし、家のこともしているよ」

夫「そうやっていつも俺が何もしていないみたいに言うよね」

妻「結局、何を言ってもわかってくれない!」

このようなやり取りが起こることがあります。

妻としては、家事の負担を減らしたい、夫にも大変さを理解してほしいという思いがあるのかもしれません。

一方、夫としては、自分も頑張っていることを認めてほしい、責められたくないという思いがあるのかもしれません。

しかし、実際の会話では、お互いの思いが十分に伝わる前に反論が始まってしまいます。

すると、最初は家事の分担について話していたはずなのに、途中から「あなたはいつもそう」「昔から変わらない」といった話になることがあります。

こうした場合、カウンセリングでは、どちらの言い分が正しいかを決めることだけに注目するのではなく、どの発言をきっかけに、どのような感情が生じ、どうして言い争いが激しくなっていくのかを整理していきます。

もちろん、家事の負担が実際に偏っているのであれば、その問題自体を検討することも重要です。

2.夫婦カウンセリングでは、最初にどちらの話を聞くのか?

夫婦お二人でカウンセリングを利用される場合、私自身は、まず申し込まれた方から話を聞くことがあります。

例えば、妻がカウンセリングを申し込まれたのであれば、

「今回、どのような思いでカウンセリングを利用しようと思われたのでしょうか?」

と尋ねます。

その際、夫にも、

「お話を聞いている中で、いろいろと思われることがあるかもしれません。後ほどお話を伺いますので、まずは奥様のお話を聞かせてくださいね」

とお伝えすることがあります。

こうした進め方をする理由の一つは、それぞれが落ち着いて自分の思いを話せるようにするためです。

日常の話し合いでは、一方が発言すると、もう一方がすぐに反論してしまうことがあります。

そのため、まずは一人ずつ話を聞き、それぞれが何に困っているのかを理解していきます。

その後、もう一方にも、

「今のお話について、どのように感じていらっしゃいますか?」

と尋ねます。

もちろん、どちらか一方に肩入れするわけではありません。

双方の思いを聞きながら、現在どのような問題が起きているのかを整理していきます。

3.カウンセリング中に夫婦喧嘩が始まってしまったら?

これは、夫婦カウンセリングを検討される方に知っていただきたいことの一つです。

夫婦お二人でカウンセリングを受けていると、実際の面接中にも言い争いが始まることがあります。

一方が自分の思いを話すと、もう一方が反論する。それに対してさらに言い返す、といったやり取りです。

もちろん、安全に面接を進めることが大前提です。

ただし、落ち着いて話を続けられる範囲であれば、こうしたやり取り自体が、普段の夫婦関係を理解する手がかりになることがあります。

例えば、私はそのような場面で、

「今のようなやり取りは、普段の生活でもよく起きているのでしょうか?」

と尋ねることがあります。

というのも、日常生活での出来事を言葉で説明していただくだけでは、実際のコミュニケーションが十分にわからない場合があるからです。

例えば、

といったことを観察します。

このようなやり取りをもとに、普段どのような衝突が起きているのかを整理していきます。

喧嘩をしてしまったこと自体を責めるのではなく、その場で何が起きていたのかを理解することが大切です。

ただし、興奮が激しくなった場合には話し合いを中断します。また、暴力や強い威圧、支配関係が疑われる場合には、通常の夫婦カウンセリングとは異なる対応を検討する必要があります。

4.夫婦の意見がまったく違う場合はどうするのか?

夫婦カウンセリングでは、双方が異なる希望を持っていることも珍しくありません。

例えば、

妻「夫にもっと家事や育児をしてほしい」

夫「妻に怒らず話してほしい」

という場合です。

妻は夫の行動を変えてほしいと思っている一方、夫は妻の伝え方を変えてほしいと思っています。

ここでカウンセラーが、

「では、お互いに変わりましょう」

とまとめようとしても、双方が納得できるとは限りません。

そのため、私の場合は、まずそれぞれの希望を確認したうえで、

「お二人とも、今の生活の中で負担を感じていらっしゃるようですね。まずは、どのような場面で問題が起きているのかを整理してみませんか?」

といった形で提案することがあります。

大切なのは、最初から同じ目標を持ってもらうことではありません。

二人の希望が違っていても、まず何を一緒に検討するのかについて合意できれば、カウンセリングを進められる場合があります。

「まずは現在の問題を整理する」ということ自体が、最初の目標になることもあります。

5.なぜ最初から「お互いに変わりましょう」とは言わないのか?

夫婦関係の改善には、双方が歩み寄ることが必要だと思われるかもしれません。

しかし、私は必ずしも最初から双方に行動変容を求めるわけではありません。

例えば、これまで長い間、相手の言動に悩んできた方がいたとします。

その方に、

「あなたにも改善すべきところがありますね」

と伝えると、どう感じるでしょうか。

「私はこれまでずっと我慢してきたのに、どうして私まで変わらなければならないの?」

と感じることもあるでしょう。

そのため、すぐに行動の変化を求めるよりも、まずは現在何が起きているのかを理解することから始める場合があります。

また、状況によっては、あえて一方の行動変化から始めることもあります。

例えば、夫が関係改善を望んでおり、取り組みに納得しているのであれば、まず夫に新しい関わり方を試していただきます。

そのうえで妻には、実際にどのような変化があったのかを観察していただきます。

これは、どちらか一方だけに責任があると決めつけるものではありません。

一方の行動が変わることによって、二人のコミュニケーションがどう変化するのかを確認する取り組みです。

実際には、双方の負担や安全性を確認し、無理のない方法を検討していきます。

6.2回目以降は、実際の夫婦喧嘩を振り返ることもあります

初回の面接で問題がある程度整理できたら、次回までの取り組みとして、実際の夫婦喧嘩を観察していただくことがあります。

例えば、次のような内容です。

確認すること具体例
喧嘩のきっかけ夕食後、家事について話し始めた
最初の発言「もう少し手伝ってほしい」
相手の反応「自分だって疲れている」と反論した
そのときの気持ち悲しさ、怒り、責められた気持ち
エスカレートした場面過去の出来事を持ち出したとき
最後の状態一方が黙り、そのまま会話が終わった

このように記録していただくと、ただ「また喧嘩してしまった」と振り返るのではなく、具体的に何が起きていたのかを理解しやすくなります。

そして2回目以降のカウンセリングでは、

「ここで別の伝え方をしていたら、どうなっていたでしょうか?」

「このとき、相手がどのように感じていたと思いますか?」

「同じような場面になったら、何か違う対応ができそうでしょうか?」

といったことを一緒に検討していきます。

もちろん、記録すること自体が負担になる場合には、別の方法を考えます。

相手の問題点を証明したり、相手に記録を突きつけたりするための課題ではありません。

あくまで、日常のコミュニケーションを理解するための取り組みです。

7.どのような状態になればカウンセリングの効果があったと言えるのか?

夫婦カウンセリングでは、必ずしも喧嘩が完全になくなることだけを目指すわけではありません。

例えば、以前は言い争いが始まると何時間も続いていたものが、途中で一度会話を中断できるようになることも、一つの変化です。

また、

「以前よりも相手の気持ちを理解できるようになった」

「怒りが強くなったときに、その場で反論せずに済むようになった」

「話し合いが難しいテーマでも、何について困っているのかを整理できるようになった」

といった変化も考えられます。

場合によっては、お互いに無理のない距離を取れるようになることが、生活の改善につながる場合もあります。

大切なのは、カウンセラーが理想の夫婦関係を決めるのではなく、ご本人たちがどのような変化を望んでいるかを確認することです。

そのうえで、カウンセリングの中で何を取り組んでいるのか、どのような変化が起きているのかを振り返りながら進めていきます。

8.京都で夫婦カウンセリングをご検討中の方へ

認知行動療法カウンセリングセンター京都店では、夫婦関係やパートナーとの関係など、対人関係のお悩みに関するご相談を受け付けています。

特に、

といったお悩みについて、現在の状況を整理しながら、今後どのような対応ができるかを一緒に考えていきます。

お一人でのご相談も可能です。

夫婦お二人での同席カウンセリングを希望される場合は、担当者の対応可否や実施方法を確認してご案内します。

認知行動療法カウンセリングセンター京都店

所在地

〒604-8147
京都府京都市中京区御射山町260
ロイヤルプラザビル5-E

アクセス

京都市中京区・下京区をはじめ、四条烏丸・烏丸御池周辺でカウンセリングをお探しの方にご利用いただける立地です。

対面カウンセリングのほか、オンラインカウンセリングにも対応しています。

京都店の店舗情報・ご予約はこちら

カウンセリング料金

実施日30分50分
2026年10月31日まで5,280円8,800円
2026年11月1日以降5,500円9,200円

※すべて税込の通常カウンセリング料金です。夫婦同席での利用をご希望の場合は、実施時間・料金・担当者の対応可否について事前にご確認ください。

※2026年11月1日以降の実施分には改定後の料金が適用されます。

料金改定についてのお知らせ

9.夫婦喧嘩に関するカウンセリングのよくある質問

Q1.夫婦でカウンセリング中に喧嘩をしてしまっても大丈夫ですか?

カウンセリング中に意見が対立することはあります。

安全に話を続けられる場合には、そうしたやり取りを振り返り、普段どのような問題が起きているのかを整理することがあります。

ただし、激しい言い争いが続く場合などには、カウンセラーが会話を中断したり、進め方を調整したりします。

Q2.夫婦で意見がまったく違っていても相談できますか?

はい。お互いの希望が一致していない場合にも、ご相談いただけます。

必ずしも最初から共通の目標を決める必要はありません。

まずは双方がどのようなことに困っているのか、それぞれが何を望んでいるのかを整理することから始める場合もあります。

Q3.夫が悪いと思うのですが、カウンセラーから注意してもらえますか?

カウンセリングは、一方を説得したり、どちらが正しいかを判定したりすることを主な目的とするものではありません。

ただし、問題となっている言動を曖昧にするわけではありません。

実際にどのような行動が起きているのかを整理し、必要な変化について一緒に検討していきます。

Q4.妻(夫)がカウンセリングに行きたがりません。一人でも相談できますか?

はい。お一人でのご相談も可能です。

相手がカウンセリングを希望していない場合でも、現在の関係について整理したり、ご自身がどのように関わっていくかを考えたりすることができます。

Q5.怒鳴ったり、物に当たったりする場合も、二人でカウンセリングを受けた方がよいですか?

必ずしも二人で受けることが適切とは限りません。

暴力や脅迫、強い威圧、支配的な関係がある場合には、安全性の確認が優先されます。

状況によっては個別のカウンセリングや、DVなどに対応する専門機関への相談を検討する必要があります。


10.京都で夫婦関係にお悩みの方へ

夫婦で話し合おうとすると喧嘩になってしまう。

何度話しても、結局いつも同じような結果になってしまう。

そのような状態が続いていると、問題を解決すること自体が難しく感じられるかもしれません。

しかし、話し合いがうまくいかないときには、何を話しているかだけではなく、どのように会話が進み、何がきっかけで衝突が激しくなるのかを整理することが役立つ場合があります。

また、必ずしも最初から双方が変わる必要があるわけではありません。

まずは、現在何が起きているのかを理解することから始めてもよいのです。

認知行動療法カウンセリングセンター京都店では、夫婦関係やパートナーとの関係に関するご相談を受け付けています。

京都・四条烏丸・烏丸御池周辺で夫婦カウンセリングをお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。

認知行動療法カウンセリングセンター京都店|詳細・ご予約

運営:株式会社CBTメンタルサポート

執筆・監修:岡村優希(臨床心理士・公認心理師)

※本記事では代表・岡村の臨床実践に基づく考え方をご紹介しています。実際の面接内容は相談者の状況や担当者によって異なります。現在、岡村による新規カウンセリングの受付は行っておりません。

この記事の執筆者・監修者

岡村 優希

代表

岡村優希YUUKI OKAMURA
資格
公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士
学会
日本認知療法・認知行動療法学会一般社団法人、日本認知・行動療法学会
広島県出身。 広島の私設相談室や医療機関で、うつ症状・不安症・強迫症などに苦しむ方々に認知行動療法を提供してきました。 その後、滋賀県の認知行動療法専門機関や医療機関で、さまざまな困りごとを抱える方々に対して認知行動療法の支援を行い、長浜市ひきこもり支援員としてひきこもり相談や滋賀県スクールカウンセラーとして児童思春期臨床にも携わりました。そして、2022年より株式会社CBTメンタルサポートの代表取締役として、認知行動療法の専門家養成やカウンセリングルームの運営を行っております。
記事一覧