認知行動療法カウンセリングセンター
お問い合わせ
お問い合わせ

Column

コラム

2026/09/04

夫婦喧嘩を繰り返してしまうときに考えたいこと|大阪で夫婦関係のカウンセリングを検討されている方へ

岡村 優希

執筆・監修者:

岡村優希(YUUKI OKAMURA)

こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンターです。

「また同じことで喧嘩してしまった」
「話し合おうとすると、いつもどちらかが怒って終わる」
「仲直りしても、しばらくすると同じ問題が起きる」
「相手に分かってほしいのに、話せば話すほど関係が悪くなる」

夫婦やパートナーとの関係では、このように「毎回ほとんど同じ流れになる」と感じることがあります。

一つひとつの喧嘩の内容は違っていても、よく見てみると、その前後のやり取りには共通したパターンがあることも少なくありません。

認知行動療法(CBT)では、「どちらが正しいか」「どちらが悪いか」だけではなく、二人の間でどのようなやり取りが繰り返されているのかを整理していきます。

本記事では、夫婦喧嘩を繰り返してしまうときに起きていることや、カウンセリングでどのように整理していくのかをご紹介します。

なぜ同じような夫婦喧嘩を繰り返してしまうのか

夫婦間の問題について考えるとき、

「相手が話を聞かないから」
「自分ばかり我慢しているから」
「何度言っても直してくれないから」

と、一方の行動に原因を求めたくなることがあります。

もちろん、具体的な問題行動がある場合には、その点を整理することも重要です。

一方で、二人のやり取り全体を見ていくと、

相手の行動
↓
自分の考えや感情
↓
自分の行動
↓
それに対する相手の反応
↓
さらに自分の感情が強くなる

という循環が起きていることがあります。

例えば、

夫の帰宅が予定より遅くなる
↓
妻が「私のことを軽く考えている」と感じる
↓
帰宅後すぐに強い口調で問い詰める
↓
夫が「何を言っても怒られる」と感じて黙る
↓
妻が「やっぱり話し合う気がない」と感じる
↓
さらに強く責める

という流れです。

この場合、それぞれにはそれぞれの理由があります。

しかし、結果としては「問い詰める」「黙る」「さらに問い詰める」というやり取りが繰り返され、二人の関係がますます苦しくなってしまいます。

問題は「相手」ではなく「悪循環」として見ることもできます

夫婦喧嘩が続くと、

「この人とは性格が合わない」
「相手が変わらない限り無理だ」
「もう何を言っても意味がない」

と考えるようになることがあります。

認知行動療法では、このようなときに、相手そのものを問題として捉えるだけではなく、二人の間で繰り返されている悪循環に注目することがあります。

例えば、

「責める → 黙る → さらに責める」

「不満をためる → 爆発する → 相手が距離を取る → さらに不満をためる」

「確認する → 面倒そうに返される → 不安になる → さらに確認する」

といった循環です。

この循環が見えてくると、

「どちらが悪いか」

だけではなく、

「どこを少し変えると、この流れが変わる可能性があるか」

を考えやすくなります。

同じ出来事でも、受け取り方によって反応は変わります

例えば、パートナーからLINEの返信がしばらくなかったとします。

そのとき、

「仕事が忙しいのかもしれない」

と考える場合と、

「自分は大切にされていない」

と考える場合では、その後の感情や行動が変わります。

後者の場合、

不安になる
↓
何度もメッセージを送る
↓
相手が負担に感じる
↓
返信がさらに遅くなる
↓
「やっぱり自分は大切にされていない」と感じる

という循環ができることもあります。

カウンセリングでは、「その考えは間違っている」と決めつけるのではなく、

を整理していきます。

こうすることで、これまで自動的に繰り返していた反応に気づきやすくなります。

「話し合えば解決する」とは限りません

夫婦関係で問題が起きると、

「もっとちゃんと話し合わないといけない」

と考えることがあります。

もちろん、話し合うことは大切です。

一方で、話し合うたびに喧嘩になっている場合には、単純に話し合う回数を増やすだけではうまくいかないこともあります。

例えば、

といったことが重なると、本来伝えたかった内容とは別の部分で衝突してしまいます。

カウンセリングでは、「何を話すか」だけではなく、「どのように話しているか」にも注目します。

夫婦喧嘩の悪循環を変えるために考えられること

状況によって異なりますが、例えば次のような点を検討することがあります。

1.喧嘩が始まるきっかけを整理する

「いつも突然喧嘩になる」と感じていても、振り返ってみると共通したきっかけがある場合があります。

例えば、

などです。

具体的な場面を整理することで、問題が起きやすい状況を把握しやすくなります。

2.自分がどのように反応しているかを見る

相手の行動は、自分だけでは変えられません。

一方で、自分の伝え方や行動については検討することができます。

例えば、

「なんで毎回同じことをするの?」

ではなく、

「予定が変わるときに連絡があると助かる」

と具体的に伝える方法もあります。

相手を変えるためというより、自分がどのような関わり方を選ぶかを整理していきます。

3.感情が高ぶったときの対応を決めておく

怒りや不安が強くなっているときには、冷静に話し合うことが難しくなることがあります。

そのため、

など、感情が高ぶったときの対応をあらかじめ決めておくこともあります。

「相手が変わってくれない」という悩み

夫婦関係の相談では、

「自分は努力しているのに、相手が変わってくれない」

というお話もよくあります。

カウンセリングを受けたからといって、相手を思い通りに変えられるわけではありません。

また、どちらか一人がすべてを我慢することが関係改善とも限りません。

そのため、

「自分にできることは何か」
「自分には変えられないことは何か」
「この関係の中で自分はどうしたいのか」

を分けて整理していくことがあります。

一人で相談することも可能です

「夫婦の問題だから、二人一緒でないと相談できないのでは」と思われる方もいますが、お一人での相談も可能です。

例えば、

「相手はカウンセリングに行きたがらない」
「まずは自分の気持ちを整理したい」
「自分の関わり方を見直したい」

という場合には、お一人で相談することもできます。

状況によっては、お二人での面接や個別面接を組み合わせながら進めることもあります。

離婚するか迷っている場合でも相談できます

夫婦関係のカウンセリングは、必ず関係修復を目指すものではありません。

「離婚した方がよいのか分からない」
「関係を続けたい気持ちもある」
「決断する前に一度整理したい」

という段階で相談される方もいます。

カウンセラーが「離婚した方がよい」「関係を続けるべき」と結論を決めるのではなく、ご本人が状況や考えを整理し、今後について検討できるようにお手伝いします。

大阪で夫婦関係について相談したい方へ

認知行動療法カウンセリングセンターでは、大阪市内に大阪店と梅田店があります。

大阪上本町・谷町九丁目周辺、梅田・中崎町周辺で対面でのカウンセリングを希望される場合にご利用いただけます。

認知行動療法カウンセリングセンター大阪店

所在地
〒543-0001
大阪府大阪市天王寺区上本町5-7-21 早川ビル303号室

最寄駅
近鉄難波線 大阪上本町駅より徒歩2分
Osaka Metro谷町線 谷町九丁目駅より徒歩5分

大阪店の詳細はこちら
https://cbt-counseling.jp/office/osaka/

大阪店WEBサイト
https://osaka.cbt-mental.co.jp/

認知行動療法カウンセリングセンター梅田店

所在地
〒530-0023
大阪府大阪市北区黒崎町3-34 コンラッド梅田201号室

最寄駅
地下鉄谷町線 中崎町駅より徒歩4分

梅田店の詳細はこちら
https://cbt-counseling.jp/office/umeda/

大阪店・梅田店での対面相談のほか、オンラインでのカウンセリングも行っています。

Q&A

Q1.夫婦喧嘩が多いだけでもカウンセリングを受けられますか?

はい。ご相談いただけます。

「離婚を考えているほどではないが、同じ喧嘩を繰り返している」「話し合いがうまくいかない」といった段階で、現在のやり取りを整理することも可能です。

Q2.パートナーが来なくても相談できますか?

お一人での相談も可能です。

ご自身の考えや感情、パートナーとの関わり方を整理し、今後どのように対応していくかを検討することもできます。

Q3.カウンセリングではどちらが悪いか判断されますか?

基本的には、「夫が悪い」「妻が悪い」と一方を決めることを目的とはしていません。

実際に何が起きているのか、二人のやり取りがどのように続いているのかを整理し、変えられる部分について考えていきます。

同じ喧嘩を繰り返していると感じたら

夫婦喧嘩そのものが、すべて問題というわけではありません。

意見の違いがあれば、衝突することもあります。

一方で、

「毎回同じことで喧嘩する」
「同じ終わり方になる」
「話し合うほど関係が悪くなる」

という場合には、個々の出来事だけではなく、二人の間にできているやり取りのパターンを整理してみることも一つの方法です。

認知行動療法カウンセリングセンターでは、現在起きている状況を具体的に整理しながら、これまでとは異なる関わり方が可能かどうかを一緒に考えていきます。

大阪で夫婦関係やパートナーとの関係について相談を検討されている方は、大阪店・梅田店での対面相談、またはオンライン相談をご利用いただけます。

カウンセリング・事前相談のお申込みはこちら
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform

この記事の執筆者・監修者

岡村 優希

代表

岡村優希YUUKI OKAMURA
資格
公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士
学会
日本認知療法・認知行動療法学会一般社団法人、日本認知・行動療法学会
広島県出身。 広島の私設相談室や医療機関で、うつ症状・不安症・強迫症などに苦しむ方々に認知行動療法を提供してきました。 その後、滋賀県の認知行動療法専門機関や医療機関で、さまざまな困りごとを抱える方々に対して認知行動療法の支援を行い、長浜市ひきこもり支援員としてひきこもり相談や滋賀県スクールカウンセラーとして児童思春期臨床にも携わりました。そして、2022年より株式会社CBTメンタルサポートの代表取締役として、認知行動療法の専門家養成やカウンセリングルームの運営を行っております。
記事一覧