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コラム

2026/05/26

神戸三宮で不登校へのカウンセリング

岡村 優希

執筆・監修者:

岡村優希(YUUKI OKAMURA)

不登校は、今や特別なものではなく、多くのご家庭が直面しているテーマです。
神戸市内でも、「朝になると体調が悪くなる」「学校のことを考えるだけで苦しくなる」「人間関係に疲れてしまった」「教室に入ろうとすると不安が強くなる」といったご相談が増えています。

文部科学省の統計では、不登校の小中学生は年々増加しており、全国で約34万人にのぼっています。これは「一部の子どもの問題」ではなく、社会全体で考えていく必要のある課題といえるでしょう。

こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター神戸三宮店です。

当センターでは、神戸三宮エリアを中心に、不安・緊張・対人関係・不登校などのご相談をお受けしています。今回のテーマは「不登校へのカウンセリング」です。

認知行動療法(CBT)の視点を交えながら、不登校支援で大切にしている考え方や具体的な支援についてご紹介します。

不登校の背景は一人ひとり違います

不登校というと、「学校に行けない状態」というイメージを持たれやすいですが、実際には背景は非常に多様です。

例えば、以下のような要因が重なっていることがあります。

神戸三宮周辺は、人の流れも多く、学校・塾・習い事など刺激の多い地域でもあります。
周囲に合わせようと頑張り続ける中で、少しずつ心身の負担が積み重なっていくケースも少なくありません。

そのため当センターでは、「学校に行くことだけ」を唯一の目標にはしていません。

もちろん、学校復帰を目指す支援を行う場合もあります。
一方で、フリースクール・オンライン学習・別室登校など、別の選択肢を一緒に考えていくこともあります。

大切なのは、「本人が安心して生活できること」を土台に、その子に合った形を一緒に探していくことだと考えています。

認知行動療法(CBT)による不登校支援

認知行動療法では、「考え方」「行動」「身体反応」「環境」などを整理しながら、今の状態を少しずつ理解していきます。

不登校支援では、決まったマニュアル通りに進めるのではなく、その子やご家庭の状況に応じて柔軟に方法を組み合わせていきます。

認知の整理

不安が強い時には、

といった考えが強くなっていることがあります。

こうした考えが悪いというよりも、“今の状態をさらに苦しくしていないか”を一緒に整理していきます。

認知を整理することで、「少しならできるかもしれない」という感覚につながることがあります。

小さな行動から始める

不安が強くなると、人は自然と避ける行動が増えます。

ただ、避け続けることで、

「やっぱり無理だ」
「外に出るのは危険だ」

という感覚が強まりやすくなります。

そのため、CBTでは“安心できる小さな挑戦”を積み重ねていくことがあります。

例えば、

など、その子の状態に合わせて段階的に進めていきます。

重要なのは、「完璧にできること」ではなく、「少しやれた経験」を積み重ねることです。

家庭での関わり方

保護者の方も、

「どう接したらいいのか分からない」
「声をかけるたびにぶつかってしまう」

と悩まれることが少なくありません。

当センターでは、保護者面談を通して、

なども一緒に整理していきます。

「できなかったこと」だけでなく、「少しできたこと」に目を向けることは、安心感や挑戦する力につながる場合があります。

生活リズムの調整

不登校では、昼夜逆転や睡眠リズムの乱れが生じることもあります。

その場合は、

など、まず生活の土台を整えることが優先されることもあります。

生活が安定することで、不安や疲労感が軽減し、次のステップにつながりやすくなることがあります。

地域と連携した支援も大切です

不登校支援は、家庭だけで抱え込むものではありません。

現在は、教育支援センター、フリースクール、スクールカウンセラー、医療機関、地域支援など、さまざまな支援資源があります。

当センターでも、必要に応じて学校や地域資源との連携を視野に入れながら、ご本人・ご家庭にとって無理の少ない形を一緒に考えていきます。

よくあるご質問(Q&A)

Q1. 学校にまったく行けていません。それでも相談できますか?

A1. はい、可能です。
学校復帰以前の段階からご相談いただくことは多くあります。まずは生活リズムや安心できる環境づくりから一緒に整理していきます。

Q2. 保護者だけで相談することはできますか?

A2. はい。
保護者面談のみでスタートされる方もいらっしゃいます。ご家庭での関わり方を整理することも、大切な支援の一部です。

Q3. 必ず学校復帰を目指すのでしょうか?

A3. 一律ではありません。
学校復帰を目指す場合もありますし、フリースクールやオンライン学習など別の選択肢を一緒に考えることもあります。大切なのは、本人が安心して生活できる状態を整えることだと考えています。

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まとめ

不登校は、「甘え」や「努力不足」で説明できるものではありません。
背景には、不安、人間関係、環境への適応、疲労感など、さまざまな要因が重なっていることがあります。

認知行動療法では、「不安をゼロにする」ことだけではなく、「不安があっても少しずつ行動できる感覚」を育てていくことを大切にしています。

一人で抱え込まず、ご家庭・学校・地域・支援機関が連携しながら、その子に合った形を探していくことが大切です。

不登校についてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

この記事の執筆者・監修者

岡村 優希

代表

岡村優希YUUKI OKAMURA
資格
公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士
学会
日本認知療法・認知行動療法学会一般社団法人、日本認知・行動療法学会
広島県出身。 広島の私設相談室や医療機関で、うつ症状・不安症・強迫症などに苦しむ方々に認知行動療法を提供してきました。 その後、滋賀県の認知行動療法専門機関や医療機関で、さまざまな困りごとを抱える方々に対して認知行動療法の支援を行い、長浜市ひきこもり支援員としてひきこもり相談や滋賀県スクールカウンセラーとして児童思春期臨床にも携わりました。そして、2022年より株式会社CBTメンタルサポートの代表取締役として、認知行動療法の専門家養成やカウンセリングルームの運営を行っております。
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